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Apple Watchのセルラーは月385円から|本当に要るかの判断

セルラーモデルにすると毎月いくらかかるのか。4社とも公開していて、385円から550円でした。ただ、ぼくが調べていて手が止まったのはそこではありません。Appleの公称バッテリーは、24時間のうちセルラー接続を4時間しか見込んでいません。残りの20時間はBluetooth接続での数字です。「iPhoneを置いて一日中」という使い方は、公称値の前提に入っていない。月額と、その前提を並べて判断します。

Apple Watch GPSとCellularの違い|iPhoneなしでできることから選ぶを確認するイメージ

月額は、4社とも公開されています

事業者 サービス名 月額(税込) 条件
au ナンバーシェア 385円 内訳は月額利用料55円+子回線基本料330円。au VoLTE専用で、音声通話非対応のプランでは使えません
ソフトバンク Apple Watch モバイル通信サービス 385円 3ヵ月間は基本料0円(2025年12月17日開始・終了時期未定のキャンペーン)。4ヵ月目から385円
NTTドコモ ワンナンバーサービス 550円 対象料金プランを契約した主回線が必要。月途中の契約・解約は日割り
楽天モバイル 電話番号シェアサービス 550円 同上

Apple公式が日本の対応事業者として挙げているのは、au・NTT docomo・Rakuten・SoftBank の4社です。

4社とも、iPhone側の音声契約が前提です。Apple Watch単体で回線を持つ話ではありません。月550円なら1年で6,600円、3年で19,800円になります。

公称24時間のうち、セルラーは4時間です

ここが、月額表を載せている記事が書いていないところです。Appleはバッテリー駆動時間のテスト条件を公開していて、そこにセルラー接続の時間が書かれています。

モデル 公称の駆動時間 うちモバイル通信 うちBluetooth
Series 12 最大24時間 4時間 20時間
SE 第3世代 最大18時間 4時間 14時間
Ultra 4 最大50時間 10時間 40時間

24時間のうち4時間。残りの20時間は、iPhoneとBluetoothでつながっている前提の数字です。GPSモデルの公称値は、24時間すべてBluetooth接続で測られています。

「iPhoneを家に置いて、一日中Apple Watchだけで過ごす」という使い方は、公称値の前提に入っていません。できないという意味ではありません。ただ、公称18時間や24時間はその使い方で測った数字ではない、ということです。

中古なら電池はさらに減っています。セルラーを主目的に中古を買うなら、公称値から引き算する必要があります。

要るかどうかの分かれ目

月額を払う価値があるかは、外出の形で決まります。ぼくは3つに分けて考えます。

iPhoneを持って出るセルラーは要りません。BluetoothとWi-Fiで足ります。GPSモデルで十分です。
既知のWi-Fiに戻るジムや職場など、過去にiPhoneがつないだWi-Fiがある場所ならWi-Fiで動きます。ここも必須ではありません。
完全に離れるランニングや自転車で、iPhoneもWi-Fiも無い。ここだけがセルラーの出番です。

3つ目が月に何回あるかを数えてください。週1回なら年48回。月550円は年6,600円なので、1回あたり約138円です。週4回(年192回)なら約34円まで下がります。

GPSモデルでもできることを、先に確認してください。Appleは、Cellularモデルに有効なプランが無くても、屋外ワークアウトのGPS記録、事前に設定したApple Pay、ダウンロード済みの音楽などは条件付きで使えると案内しています。「iPhoneが無いと何もできない」わけではありません。

サブブランドで使えるか

主回線がサブブランドの場合、扱いが分かれます。

  • ahamo:ドコモのワンナンバーサービスを申し込めます。ただし手続きはアプリのみで、ドコモショップでは受け付けていません
  • povo2.0:同じ番号を共有する「ナンバーシェア」は使えませんが、別番号を持つ「ウォッチナンバー」なら利用できます(月額385円・月間データ容量250MB)

「iPhoneと同じ番号で使いたい」のか「Apple Watchが単体で通信できればよい」のかで、選べる道が変わります。前者ならナンバーシェア系、後者ならウォッチナンバーのような別番号のサービスです。

月間250MBは、通知と短い通話が中心なら足りる量ですが、音楽のストリーミングには足りません。用途を先に決めてください。

中古で買うときの、2つの確認

その個体がCellularかどうかは、IMEIで分かります

Appleは「IMEIはApple Watch GPS + Cellularモデルにのみ付いています。」と明記しています。設定>一般>情報を下にスクロールして、IMEIの欄があるかどうか。これで確定します。

出品タイトルの「GPS」「Cellular」という表記は、書かれていないことのほうが多いです。表記が無い出品をGPSと決めつけず、この画面の写真をもらってください。

モデル番号では「日本向け」かどうかは分かりません

ここは注意が要ります。Apple公式のモデル識別ページで、Series 11のGPS+Cellularは A3335(42mm)/A3337(46mm) ですが、地域表記は「北米、ヨーロッパ、アジア太平洋」の一括りです。

日本専用のモデル番号は存在しません。モデル番号で分かるのは「中国本土版かどうか」までです(中国本土版はA3450/A3451など別番号)。

つまり、モデル番号を確認しても、その個体が国内の事業者で開通できるかは確定しません。Apple自身も「モバイル通信サービスは、地域または通信事業者によってはご利用いただけません」と書いています。通信を目的に中古のCellular機を買うなら、契約予定の事業者に、そのモデルで開通できるかを先に確認してください。

もうひとつ。前の所有者が通信プランを解約することと、アクティベーションロックを解除することは別の手続きです。Cellular本体でも、ロックが残っていれば通常の設定に進めません。ロックの確認は別に行ってください。

比較した結果、ぼくならこの6段階で決める

  1. 完全に離れる外出が月に何回あるかを数える。0回ならGPSモデルで足ります。
  2. その回数で月額を割る。月550円なら年6,600円で、週1回(年48回)なら1回あたり約138円。払う価値があるかを見ます。
  3. 主回線の契約を確認する。音声通話非対応のプランだと、auのナンバーシェアは使えません。
  4. サブブランドなら、同じ番号か別番号かを決める。povo2.0はナンバーシェア不可、ウォッチナンバーなら可。
  5. IMEIの有無でCellular機かを確定する。出品タイトルの表記では確定しません。
  6. 事業者に、そのモデルで開通できるかを確認してから買う。モデル番号では国内向けか分かりません。

そのまま使える確認文

購入を検討しています。設定>一般>情報の画面を下までスクロールした写真をいただけますか。IMEIの欄があるかどうかと、モデル番号を確認したいです。前のモバイル通信プランの解約が済んでいるか、ペアリング解除とアクティベーションロックの解除が済んでいるかも、それぞれ教えてください。

3つを別々に聞いています。IMEIの有無(Cellular機かどうか)、プランの解約、ロックの解除。この3つは別の手続きで、1つ済んでいても他が残っていることがあります。

買う・追加確認・見送る

買うIMEIが確認でき、契約予定の事業者で開通できることを確認済み。ロックも解除済み。
追加確認情報画面の写真が無い、モデル番号が読めない、プランの解約状況が不明。
見送るロックの解除が確認できない。海外版で、事業者に確認が取れない。
中止条件:GPSモデルを後からCellular化できる前提では買いません。通信部品が違うので、あとから追加できません。

もうひとつ、「Cellular」という文字だけを根拠に、国内の事業者で使えると判断しません。モデル番号でも日本向けかは分からず、Apple自身が地域と事業者による制限を明記しています。通信が目的なら、事業者への確認が取れるまで見送ります。

よくある質問

Apple Watchは毎月お金がかかりますか。

GPSモデルならかかりません。Cellularモデルでも、通信プランを契約しなければ月額は発生せず、GPSモデルと同じように使えます。単体通信を使うときだけ、385円から550円がかかります。

セルラーとGPS、どちらがいいですか。

iPhoneもWi-Fiも無い場所へ出る回数で決めてください。0回ならGPSで足ります。月4回(年48回)なら、年6,600円で1回あたり約138円です。回数を数えてから月額と比べるのが早いです。

セルラー機能は使わない方がいいですか。

電池の観点では、公称値の前提を知っておいてください。Series 12の最大24時間は、モバイル通信4時間・Bluetooth20時間という条件での値です。一日中セルラー単体で使う想定の数字ではありません。

中古のCellularモデルなら、すぐ使えますか。

いいえ。前の所有者のプラン解約、アクティベーションロックの解除、自分の事業者での開通、の3つが別々に必要です。モデル番号を見ても国内向けかは分かりません(地域表記は「北米、ヨーロッパ、アジア太平洋」)。

格安プランでも使えますか。

ahamoはワンナンバーサービスを申し込めます(アプリのみ)。povo2.0は同一番号のナンバーシェアは使えませんが、別番号のウォッチナンバー(385円・250MB)なら使えます。auのナンバーシェアは音声通話対応プランが必須です。

参考資料
  • au「ナンバーシェア」/ソフトバンク「Apple Watch モバイル通信サービス」/NTTドコモ「ワンナンバーサービス」/楽天モバイル「電話番号シェアサービス」(月額385・385・550・550円。2026-09-15確認)
  • Apple「Apple Watchでモバイル通信サービスを設定して使用する」(日本の対応事業者4社)
  • Apple「Apple Watchのバッテリー」(駆動時間のテスト条件。モバイル通信接続の時間を含む)
  • Apple「Apple WatchのモデルとIMEI」(IMEIはGPS+Cellularモデルにのみ付く/モデル番号と地域表記)
  • au「ウォッチナンバー」(povo2.0での利用可否と月額・データ容量)

金額は2026年9月15日に各社の公開ページで確認した値です。ソフトバンクの0円は終了時期未定のキャンペーン価格です。