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ゴルフのグリップ交換費用は1本1,320円|中古クラブは5本で買値が逆転する

グリップ交換はいくらかかるのか。工賃を公開している店の数字を足すと、1本あたり1,320円でした。ぼくが調べ始めたのは、安い中古セットを見つけたときです。届いてから何本も替えるなら、その安さは残りませんよね。工賃を公開している店の数字と、メルカリが出しているセットの取引価格を突き合わせると、何本目で高い出品のほうが安くなるかまで出せます。線を先に引いてから、出品を見にいきます。

中古ゴルフクラブの複数のグリップを光の下で点検するイメージ

1本いくらかかるのか

全国共通の料金表はありません。ただ、工賃を自社サイトに公開している店はあります。ゴルフエフォートの工賃表は、グリップを同店で買った場合が1本220円(税込)、グリップを持ち込んだ場合が1本880円(税込)。グリップ本体は、定番のゴルフプライド ツアーベルベット ラバーがジパーズで1,100円(税込)、レディー ラバーが990円、ライトが1,300円です。

内訳 金額(税込) 出典
工賃(グリップを店で買う) 220円 / 本 ゴルフエフォート 工賃表
工賃(グリップ持ち込み) 880円 / 本 同上
グリップ本体(ツアーベルベット ラバー) 1,100円 / 本 ジパーズ
合計(店でグリップを買う) 1,320円 / 本 上の2行の和

この記事では以降、1本1,320円を計算の基準に置きます。グリップの選び方で1,200〜1,600円ほどには動きますが、桁は変わりません。

ゴルフ・ドゥの「一律550円」は、メルカリで買ったクラブには使えません。同社FAQの550円は「当サイト掲載中のゴルフクラブご購入時に限り」と条件が書かれていて、手持ちクラブは「あいにく当サイトでは承っておりませんが、お近くのゴルフ・ドゥ!店舗で可能です」となっています。検索で出てくる安い工賃は、自社で買った人向けのことがあります。持ち込み前提の金額かどうかを見てください。

5本で買値が逆転する

メルカリは中古クラブセットの平均取引価格を状態別に公開しています(2025年9月集計、特異値を除外して算出)。メンズのクラブセットは次のとおりです。

商品の状態 平均取引価格 取引件数 +5本替えると +全14本替えると
やや傷や汚れあり 約26,000円 約900件 32,600円 44,480円
目立った傷や汚れなし 約32,100円 約270件 38,700円 50,580円
新品、未使用 約47,200円 約20件

いちばん出回っている「やや傷や汚れあり」を買って5本替えると、32,600円。「目立った傷や汚れなし」の約32,100円を超えます。4本なら31,280円でまだ安い。逆転は5本目です。

同じ計算を上の段でやると、「目立った傷や汚れなし」を12本替えた時点で47,940円になり、「新品、未使用」の約47,200円を超えます。11本なら46,620円で、まだ中古のほうが安い。

ぼくが使っている式はこれだけです。
価格差 ÷ 1,320円 = 何本ぶんか

「やや傷」と「目立った傷なし」の差は6,100円。1,320で割ると4.6本。だから5本が線です。安いほうを5本以上替えるつもりなら、高いほうを買ったほうが安い。数字が変わっても、この割り算だけ覚えていれば毎回引き直せます。

前提を書いておきます。メルカリの「商品の状態」はセット全体に付く区分で、グリップだけの状態ではありません。上の比較は高いほうの出品はグリップを替えないという前提です。高いほうも替えるなら、その本数ぶんを同じ式で足してから比べてください。

全14本を替えても18,480円です(日本ゴルフ協会の規則4.1bで、1ラウンドに持てるクラブは14本までと決まっています)。これが上振れの天井で、これ以上は膨らみません。「何本替えることになるか分からない」出品でも、26,000円のセットなら総額44,480円までと先に分かります。

持ち込むと660円損する

グリップをネットで安く買って店に持ち込む——ぼくも最初はそれが得だと思っていました。同じ店の工賃表で並べると、逆です。

やり方 グリップ代 工賃 1本あたり
店でグリップを買って替える 1,100円 220円 1,320円
自分で用意して持ち込む ? 880円 ? + 880円

工賃の差は660円。つまり持ち込みが得になるのは、用意したグリップが店頭価格より660円以上安いときだけです。ツアーベルベット ラバーの店頭が1,100円なら、440円未満で買えないと逆転しません。定番グリップの単品は990円からなので、まず届きません。14本ぶんだと9,240円の差になります。

これは工賃表を公開している1店の数字です。持ち込みを受け付けない店も、料金を分けていない店もあります。ただ「グリップ購入時」と「持ち込み」で工賃を分ける店がある以上、見積りを聞くときは必ず両方の金額を聞いてください。片方だけ聞くと比較になりません。

8割は定期交換していない

交換履歴が書かれていない出品を、どちらに倒して見積もるか。ALBA.Netが2021年3月18〜24日に集めた453票では、こうなっています。

  • グリップが痛んできたらショップで交換する — 177票(39%)
  • 痛んできたら自分で交換する — 87票(19%)
  • 買ってから一度も交換しない — 70票(16%)
  • 自分で定期的に交換している — 70票(16%)
  • ショップで定期的に交換している — 24票(5%)

定期的に替えているのは21%。約8割は「痛むまで」か「一度も」です。だからぼくは、交換履歴の記載がない出品を「替えていない」側の初期値で見積もります。ゼロ本と仮定しない、というのが結論です。

「いつ替えたか」を聞けたときの線。ゴルフプライドは自社グリップの交換時期として「1年に一度、または40ラウンド」を推奨しています。「3年前に替えた」と返ってきたら超過です。年数そのものが不合格なのではなく、メーカーの推奨を超えているかどうかが、追加の近接写真を頼む理由になります。

453票の任意回答アンケートで、統計的な代表性はありません。メルカリ出品者の分布とも限りません。それでも「替えていない人が多数派」という向きは読めるので、見積りの初期値として使っています。

写真で本数を数える

ここまでの計算は、替える本数が決まらないと動きません。だから写真で見るのは状態の良し悪しより先に「何本ぶんか」です。

確認点 写真・回答で見ること 本数に数えるか 限界
表面 つやが強い、滑らか、硬そう、ゴムやコードの崩れ 数える(1本1,320円) 触感は写真で確定できない
親指付近 一部だけ薄い、模様が消えている、ひび 数える 摩耗量から残り寿命は出せない
装着状態 向きのずれ、端の浮き、回転やゆるみ 数える前に見送りを検討 接着状態は外見だけで保証できない
写っていない本数 説明とクラブ本数の照合 全部数える 「新品」が全本数を指すとは限らない

写っていない本数をゼロにしないでください。そこが総額の上振れになります。分からない本数は替える側に入れて、それでも総額が合うかで判断します。合わないなら、写真を追加でもらってから決めます。

比較した結果、ぼくならこの7段階で決める

  1. セットの実本数を数える。写っているクラブと説明を照合する。上限は14本。
  2. 全グリップを並べた写真を見る。種類や太さが混ざっていないか確認する。
  3. 表面の近接写真を頼む。光沢、硬化、崩れ、ひび、偏りを見る。
  4. ゆるみを質問する。回転、ずれ、浮きの有無を聞く。疑いが残れば5〜7へ進まず見送る。
  5. 交換候補の本数を決める。写っていない本数と、履歴の記載がない本数は替える側に入れる。
  6. 本数 × 1,320円を買値に足す。それを、状態がひとつ上の出品の価格と比べる。差額 ÷ 1,320円より本数が多ければ、上の出品を買う。
  7. 店に両方の工賃を聞いてから持ち込む。「グリップをそちらで買った場合」と「持ち込んだ場合」の2つ。差が660円前後なら、店で買う。

そのまま使える確認文

購入を検討しています。セットに含まれる全クラブのグリップが分かる写真と、親指が当たる部分、グリップの上下端の近接写真を追加いただけますか。種類や太さが異なるもの、表面の硬化・つや・崩れ・ひび、握ったときの回転やゆるみがあれば、該当する本数も教えてください。「交換済み」の場合は、分かる範囲で交換した本数と時期もお願いします。

聞きたいのは「状態が良いか」ではなく「何本ぶんか」です。本数が返ってくれば、その場で 本数×1,320円 を足して比べられます。

買う・追加確認・見送る

買う替える本数が数えられて、買値+本数×1,320円が、状態がひとつ上の出品より安い。
追加確認一部しか写っていない、交換済みの範囲が曖昧、本数が数えられない。
見送るゆるみが疑われる、写真と回答が食い違う、全14本替えても合わない価格。
中止条件:グリップが回る、ずれる、端が浮くなど、ゆるみが疑われるクラブは使用しません。ここだけは数字の線を置きません。本間ゴルフの安全案内も「グリップのゆるみなど、各部に異常がないことを必ず確認し使用してください」という書き方で、回転角度やずれ量の基準を公開しているメーカー・団体は見つかりませんでした。無い基準を自分で作ると、けがの側に外れます。疑わしければ使わず、販売店で見てもらってください。シャフトの傷、ひび、接着部の異常も同じです。

よくある質問

中古クラブのグリップ交換は1本いくらですか。

工賃を公開している店で、グリップを店で買う場合が1本220円、本体が1,100円前後。合わせて1本1,320円が目安です。全国共通の料金ではないので、持ち込む店の工賃表は必ず確認してください。

グリップは自分で用意したほうが安いですか。

多くの場合、逆に高くつきます。持ち込み工賃は1本880円で、店で買う場合の220円より660円高い。用意したグリップが店頭より660円以上安くないと逆転しません。定番品は990円からなので、まず届きません。

「グリップ新品」と書いてあれば交換は不要ですか。

その一言が何本を指すかは分かりません。セットのうち1本なのか全部なのか、時期も種類も書かれていないのが普通です。写っていない本数は替える側に数えてから総額を出してください。

何年前に替えたグリップなら大丈夫ですか。

ゴルフプライドは「1年に一度、または40ラウンド」を推奨しています。これを超えていたら、年数だけで落とすのではなく近接写真を追加で頼む理由にします。保管や使用回数で状態は変わります。

ゆるみはどう見分けますか。

数値の基準はありません。メーカーも「異常がないことを確認」という書き方で、角度やずれ量を公開していません。回る・ずれる・端が浮くのどれかが疑われたら、使わず販売店へ。ここは金額より安全が先です。

参考資料